今だから言いたい‼ 不登校のこと

小4から中3までの5年にわたる娘の不登校。不安、悲しみ、怒り・・・そして感謝。

RADWIMPS野田洋次郎さんのメッセージ

9月に入り、ほとんどの小、中、高校で夏休みが明けたと思います。

 

この時期、学校に行くことが苦痛で自ら命を絶つ子供が一番多いそうです。

 

そんな子供たちのために、読売新聞の[STOP自殺 #しんどい君へ]というインタビューで様々なジャンルの著名人の方がメッセージを送っていました。

 

その中で私が一番印象深かったのは、RADWINPSの野田洋次郎さんのメッセージでした。

 

もともと私も娘もRADWINPSの曲が好きでしたし、先日、野田さんが帰国子女という話を娘から聞いたばかりだったので、特に興味がありました。

 

野田さんは、幼稚園のときに日本からアメリカに引っ越し、アメリカで3回の転校の後、10歳で帰国したそうです。

そして、アメリカでも日本でも

 

ずっと『異物』のような感覚があった

 

と言っています。

 

 

娘も幼稚園の年少のときに海外に行き、現地の幼稚園に転入しました。

(実は・・・帰国子女です)

小学校は日本人学校だったのですが、少人数でいわゆるスクールカーストもないような学校でした。

そして野田さんと同じく10歳で小学5年生に上がるときに帰国し、日本の小学校に転入しました。

 

野田さんが「『異物』のような」と言われている感覚は、おそらく娘にもあったのではないかと思います。

 

昼休みもみんなと一緒に遊ぶのが普通

 

トイレも一緒に行くのが普通

 

周りと同じ行動をしないと変な目で見られたり、一緒に遊んでもらえないときもあったようです。

 

 

見た目や行動がマジョリティーと違っていたら、それだけで異物扱いをされ、いじめの対象となることが多々あります。

 

これは日本の教育が 

 

みんなと同じように

 

できる子が いい子だとしてきたからでしょうか。

 

ある方の息子さんが、小学生の時の図工の授業で画用紙に絵を書くとき、みんなが画用紙を横にして描いている中、その子だけ縦にして描いたそうです。

その後、教室の後ろの壁に全員の絵を貼ってあったそうですが、その子の絵だけは横の壁に貼ってあったそうです。

 

子供たちの個性を尊重してあげるべき先生が、画一的に画用紙の方向まで決め、それを守れなかった子の絵を

 

「仲間はずれ」

 

にしてしまっているのです。

(もちろんそんな先生ばかりではないはずです)

 

 

野田さんは、「こんな優しくなくて、不平等で、残酷で、嘘つきばっかりで、やってられない世界」だけど、「僕は君に生きていてほしい。」と伝えています。

なぜなら、こんな世界に疑問も持たずに生きていられるような人ばかりになってほしくないから。そして、今の状況は一生は続かないから。

 

娘も、そして私も、一番苦しかった娘の中学時代、暗いトンネルの中で一向に出口の明かりが見えてこない中、出口なんかないのではないか、と思うこともありました。

 

「死にたい」「死んだほうがまし」という娘の言葉に、そこまでつらい思いをしている娘を救えない自分の存在が情けなく、申し訳なくなりました。

 

ですが、今は、共に出口を見据えて進んでいます。

いえ、もしかしたら横道に入ったところに別の出口があるかもしれません。

 

そう、出口は必ずあるのです!

 

今はそう思えるようになりました。

 

トンネルを抜けるにはもう少し時間がかかるかもしれませんが。