今だから言いたい‼ 不登校のこと

小4から中3までの5年にわたる娘の不登校。不安、悲しみ、怒り・・・そして感謝。

トンネルの出口

娘が不登校の状態で、毎日毎日悶々と過ごしていた頃、学校の先生やスクールカウンセラーの方などたくさんの方に

 

「この状態が一生続くわけではないですから」

 

と、何度も言われました。

 

そのたびに

 

「そんな簡単に言いますけど、じゃあいつこの状態からぬけだせるんですか?」

 

「『トンネルの出口』まであとどのくらいかかるんですか?」  

 

と、いつも心の中で思っていました。

 

 

去年の春、高校に入学してからあと少しで一年が経つという今、やっと『出口』が見えてきたと思っています。

 

 

では、いつぐらいから出口が見え始めたのでしょうか?

 

実は、そう思えるようになったのはつい最近のことです。

 

というよりも、これまで二度も出口と見間違えて落ち込んだことから、

 

「いやいや、まだまだ出口なわけがない。」

 

と自分に言い聞かせるようになっていたのです。

 

 

 最初の見間違えは、中学に入学するときでした。

 

娘は、入学式に参加し教室にも入り、そのあと友達と卒業した小学校に制服姿を見せに行ったので、

 

「やっぱり中学生になったんだから、気持ちも切り替えて登校できるようになるんだな。」

 

と思ったのです。

 

ですが、翌日からぱったりと行かなくなりました。

 

後に娘に、なぜあそこまでできたのに、翌日から全く行かなくなったのかたずねると、

 

「やっぱり無理だな」

 

みたいなことを思ったそうです。

 

そして、行けない日が続くと、

 

「もうみんな友達になってグループとかもできてるから、今さら行ったって入れない。」

 

と思い、ますます足が遠のいたようです。

 

 

その次の見間違えは、娘が中3になった初日からほぼ毎日登校できるようになったころです。

(再登校のきっかけは・・・ - 今だから言いたい‼ 不登校のこと)

 

「 受験もあるし、きっとこのまま行ってくれるんじゃないかな。」

 

「やっと、この長いトンネルから抜け出せるかも。」

 

そんな感じで思っていました。

 

でも、いきなりそんなことが続くわけはありません。

 

2学期に入ると体調不良で登校できない日が増え、精神的にもかなり不安定になりました。

 

「そうだよね、そんなにうまくいくわけないよね。私が気を抜いたのもいけなかったのかも。」

 

トンネルの出口が見えてきたと勘違いしていただけに、落ち込みました。

 

 

このような経験から、それが出口だと確信することが怖くなってしまったのです。

 

 

 

高校に入学し、あと少しで一年が経ちます。

 

『トンネルの出口』

 

からの光は確かに見えています。

 

「もう少し、もう少し。 」

 

出口を目指し進む娘に、心の中でエールを送るのです。