受験シーズン真っ只中ですが、推薦や専願で合格し、進学する高校が決まった子供さんもいると思います。
これで一安心。
ではないです。
『合格』のあとが大事なのです。
早く決まったからこそ、高校入学まで時間があるからこそ、今がとても大事です。
親として今やるべきことは
①中学卒業式までなるべく登校できるようにする。
(1日でも、1時間でも、数十分でも)
②一日3回は子供を本気でほめる
です。
もちろん、合格できたこと自体はすばらしいことなので、その頑張りについてはたくさんたくさんほめてあげなければなりません。
そのあとで、この二つが高校で通学できるようになるためにはとても大事なのです。
①中学卒業式までなるべく登校できるようにする。
これは、他人と交わる練習が必要だからです。
たとえ交わることができなくても、「他人の目に自分をさらす」ことの練習になります。
高校生になると顔見知りの同級生の数はかなり減り、すぐには友達ができずに一人でお弁当を食べたり、教室の移動をしたりすることもよくあることです。
それでも、その場に身を置くことができること。
最初はそれが重要だと思います。
そうしているうちに、少しずつ話せる子ができ友達になっていきます。
うちの娘の場合は、進学先が決まるのが遅かったこともあり、今の時期はほぼ毎日別室登校していました。
別室の友達や保健室の先生方との交流が高校入学前のよい助走となったと思います。
そのおかげで高校入学してからも、なんとか通ううちに友達もできました。
先日、久しぶりに学校を休んだ娘が私に言いました。
「今でも中学の時みたいに学校行くのが怖い気持ちになることもあるけど、前と違うのは、自分が休んだら「大丈夫?」とか「今日来ないの?」とか言ってくれる友達がいることかな。」
学校に送り出す側の家族よりも、学校で待っていてくれる友達の存在のほうが、娘を引っ張ってくれるのです。
②一日3回は子供を本気でほめる
これは
に書きましたが、子供の心のコップの中に自信の水を満たしてあげるために、毎日
3回本気でほめる(言葉かけをする)というものです。
これは「コンプリメント」という言葉がけを主とした子育て法で全国を講演活動されている森田直樹さんが、これまでの経験をもとに構築された子育て法です。
『本気で』ほめるには、しっかり子供をみていいところを探さないといけません。
毎日家でダラダラしている娘を横目に、褒められるようなところを探すのは容易ではありませんでした。
でも、しっかり見ていると褒めるところはたくさんあるのです。
人に共感してあげられる優しい心、歌がうまい、英語の発音がすばらしい、ゲームがうまい、記憶力がいい、お菓子作りが上手・・・などなど。
森田直樹さんの著書
「コンプリメントで不登校は治り、子育ての悩みは解決する: 子どもの心を育て自信の水で満たす、愛情と承認の言葉がけ (教育単行本)」
に、登校できるようになってからも3年はほめること(言葉がけ)を続けた方がよいと書かれていました。
なので娘が高校を卒業するまでは、「意識して」ほめようと思っています。
(無意識にいいところをほめる習慣がつけばいいのですが)
高校入学前の子供を持つ親は、子供が義務教育から離れることで今までのように学校を休むことができない現実を前に不安もたくさんあると思います。
でも、一番不安なのは実際に高校という未体験の場に身を置かなければならない子供のほうです。
入学までの不安な気持ちのフォローは大事です。
そして、
入学した子供が期待を打ち砕かれて帰宅しても、ちゃんと受け止められる心構え
これも親として覚悟しておかなければならないのです。
『合格』のあとが大事
ほっと一息つきたいところですが、親としてもう少しの辛抱です。
子供さんが高校生活のよいスタートをきれますように。