学校で授業があっている平日に、子供と外出することを躊躇することはないですか?
他の子は授業を受けているのに、うちの子だけこんなことしてていいんだろうか、と。
そんなの気にせず
どんどん外出しましょう!
家でこもっているよりも、外出する力があるのは嬉しいことです。
娘は人混みが嫌いだったので、週末は外出するのを特に嫌がりました。なので、平日の昼間にいろんなところに出かけました。
もちろん、気が乗らず行かないと断られたことも何度もあります。それでも、様子を見つつ誘い続けました。たまに娘からここに行きたいと言われると、すぐに調整して出かけるようにしました。
家にいると、スマホやインターネット、ゲームなどをする時間が増え、運動不足になり、寝つきも悪くなり、熟睡もできず朝が起きられない、という悪循環になりがちです。
外出する際は、次の二つのことを意識するといいと思います。
一つ目は、学校に行けていないけど外出することに対して、親が
「全然気にしていないよ!」
というのをアピールしてあげることです。
行こうよ行こうよ!と明るく誘ってあげることです。
気にしていないように見えたとしても、本人が一番罪悪感を感じているので、その罪悪感を払ってあげることが大切です。
たまに出先でお店の人に「あれ?今日は学校休み?」なんて聞かれることもあります。
なので事前に打ち合わせをするのです。
「もしお店の人に何か聞かれたら、『今日は日曜参観の代休なんです。』
って答えようね。」と。
こういう「融通」を利かせることも、不登校の子は下手なことが多いと思います。
なので、そういう経験にもなるのではないでしょうか。
二つ目は、なるべくその子と二人で出かけることです。
不登校の子に兄弟がいる場合、その子はその兄弟に対しても劣等感を持っています。
お姉ちゃんはちゃんと学校に行ってるのに、私は行けてない・・・と。
だから、一緒に出かけてもその劣等感から気が休まらないのです。
兄弟がまだ小さく幼稚園や保育園に行っていない場合は難しいかもしれませんが、近くに両親が住んでいたら預かってもらうなど、できれは二人の時間を作ったほうがいいです。
二人だけだと、盛り上がらないときもありますし、たまに喧嘩もします。ですが、相手が一人しかいない分、その子のことがよく見えてきます。
意外に花が好きなんだなとか、動物は好きだけど大きいと近くで触るのは苦手なんだな、など。
私たち親は、子供のことは何でもわかっているようなつもりでいますが、実はわかっていない、知らない部分があることに気づかされるのです。
この二つを意識して、外出しましょう!
その子が興味のあること、好きな物で行く場所は変わると思います。
娘と行ったのは、動物園、植物園、湖、自然に囲まれた道の駅、市民プール、釣り堀、ため池でのザリガニ釣り、運動公園、映画館、ホームセンター、ドラッグストア、リサイクルショップ、古本屋、古着屋・・・などです。
仕事をしているとなかなか難しいとは思います。
でも、たまには帰宅後でも時間を作ってあげられたらいいですね。
夕飯なんて買ってきたお惣菜でもいいですし。
私はパートで飲食店で仕事をしていたので、基本平日がお休みでしたし、午後から仕事のときは午前中に30分くらいかけて山までドライブしてお昼を食べて帰ってきて、それから仕事に行く、というようなこともしていました。
たまに、
「いつまでこんなことが続くのだろう・・・」
と、正直落ち込むこともありました。
疲れているときは、出かけるのがおっくうにもなりました。
ですが、高校生になった娘は、私なんかより友達といたほうがずっとずっと楽しいので、一緒に出かけることも減りました。
なんだか一人取り残されたような気になり、寂しくもあります。
今、ずっと家にいて親が引っ張り出さないと外に向かって出ていくことができない子でも、いつかは自分の元を離れて行くのです。
だから、ほんの数ヶ月か数年だけ、思い切り一緒に楽しむんだと覚悟を決めて、
どんどん外出しましょう!