今だから言いたい‼ 不登校のこと

小4から中3までの5年にわたる娘の不登校。不安、悲しみ、怒り・・・そして感謝。

不登校でも修学旅行は行ったほうがいい!

不登校でも修学旅行は行ったほうがいい!

と私は思います。

 

様々な原因があって不登校の状態になっているとしても、修学旅行は行った方がいいと思います。(現在いじめを受けているような状況でなければ)

ですが、無理やり行かせるということではなく、親が『修学旅行は行ったほうがいいよ』というスタンスでいることが大事です。

 

娘は小学校の修学旅行は参加し、中学のときは不参加でした。

 

小学5年生のときに、その学年だけで行く2泊3日の宿泊訓練がありました。市内の山の中腹にある宿泊施設に行くのですが、これは参加しませんでした。その場所は頂上まで登ると海まで見える、とても景色のきれいなところです。不登校で家にこもっている娘をなるべく自然のあるところに連れていきたいと思い、車に乗せて色々ドライブしましたが、ここだけはかたくなに嫌がり、いまだに行ったことがありません。

そのとき参加できなかった自分がゆるせず、思い出したくない、近寄りたくない場所になってしまっているようです。

 

それもあってか、小6で行く修学旅行は絶対に行きたいという思いがあり、10月の修学旅行前3週間くらいは頑張って保健室登校を続けていました。その頃はクラスの仲の良い子が数人、いつも保健室に会いに来てくれて、その子たちとは楽しそうに話をしていました。

出発当日まで本当に行けるのか心配でしたが、珍しく早起きをして制服に着替え、大きなバッグを抱えて出ていきました。翌日は笑顔で帰宅し、たくさん買ってきたお土産を見せながら、楽しそうに旅行中のできごとを話してくれました。そして、またそこに行きたいと、何度も言っていたのです。

ただ、このあとはまた学校から足が遠のいてしまったのですが・・・。

 

中2の修学旅行は12月の上旬でしたが、本人も私も行くべきかとても悩みました。おそらくこの時期が一番暗く、「荒れていた」と思います。一学期の出席日数10日、二学期になってまだ1日も登校できない状態でした。

 

2年生になってから、SSW(スクールソーシャルワーカー)の方にお世話になっており、月に一回ほど自宅に来ていただき、娘と3人で面談をさせいただいていました。30代のきれいな女性の方で、自身も3人の子供さんを育てている熱心な方でした。

その方が、修学旅行に行くことを強く勧められました。修学旅行をきっかけに登校できるようになる子もいるからと。

また、移動のバスや新幹線の席順や、自由行動のときのグループなども、仲の良い子と一緒になるように担任の先生からも考慮していただいていました。

 

ですが、そのころの私は、学校に全く行けていない状態なのに『行けるはずがない』、行ったところで変な目で見られてつらい想いをするのは娘なのに、どうしてそれがわからないのだろう、と思っていたのです。

 

ある日、部屋にこもっていた娘が私を呼ぶので行ってみると、「やっぱり修学旅行行くのやめとく。そして、そこにママと二人で旅行行きたい。」と。

 

それに対しての私の答えは、「わかった。じゃあ二人で行こうね。」でした。

 

今思うと、修学旅行に行く勇気を後押しできなかった自分のことが情けくなります。

もしかしたら行けたかもしれないのに、最初からあきらめていた私がいたから、娘からもこんな言葉が出たのではないでしょうか。

 

結局、日をずらして二人で同じ場所に2泊3日の旅行に行きました。訪問先では、同じ年ごろの修学旅行生が大勢いて、その子たちの目が気になり、ゆっくり見ることもせずにひたすら歩いただけでした。一緒に写真を撮ろうとしても嫌がり、風景だけをひたすら撮っていました。きっと娘は、みじめで、学校行っていないのにこんな旅行して申し訳ないという気持ちもあったと思います。私も同じでした。

 

もし修学旅行に行くか行かないか迷っている子供さんをお持ちでしたら、『行ったほうがいいよ』というスタンスで、ぜひ子供さんの背中を押してあげてください。