小学6年生、中学3年生は卒業アルバムを購入します。
希望者のみの購入のところもあると思います。
その場合、不登校の子は、行事に参加してないし、クラス集合写真にも写れるかわからないし、ましてやそんな
『黒歴史』のときの自分の姿なんて見たくもない!
という理由で、アルバムはいらないと言うと思います。
それでも、
絶対に購入しておいたほうがいい!
です。
なぜなら、
卒業アルバムは後で購入することができない
からです。
子供が大人になったときに、やっぱり懐かしくなったり、友達を確認したくなったりしても、アルバムは手に入らないのです。
うちの子の場合は、小学校は全員購入でしたので特にもめることもありませんでした。
クラス集合写真も、なんとかみんなと一緒に撮影できました。
問題は中学校の卒業アルバムでした。
中学の時、娘は体育祭以外の行事はほとんど参加しませんでした。
体育祭も救護テントにいただけで、競技には参加していません。中学生活で一番のイベントともいえる修学旅行はもちろん、文化発表会、クラスマッチなどの行事は何も参加していないのです。もちろん部活にも入っていません。なので、卒業アルバムといっても、個人写真とクラス集合写真以外は載らないのです。
ちなみに、クラス集合写真は最初は写らないと言っていたのですが、なんとか一番端に紛れ込むことかできました。
(もし一緒に写ることができなくても、別に一人で撮った写真をあたかも一緒に写ったかのように加工してもらえます。)
中学校は希望者のみの購入で、10月くらいに申込用紙を提出しなければなりません。
なんとかクラス集合写真も写ることができたのに、やはりアルバムはいらないといいます。
「申込みしないで!」と。
なので、
「あなたがいらなくても、ママが欲しいから買うんだよ。」
と言って、私が申込用紙を学校に持参しました。
娘が中学を卒業して高校生になり、ゴールデンウイークが明けたころに卒業アルバムが郵送されてきました。
なつかしい校舎が印刷されたアルバムケースを見ながら、色んな思いが込み上げてきます。
こっそり中を見てみると、クラス集合写真に少し申し訳なさそうに写っている娘がいます。
確かに私たちにとって辛い時期でした。
でも、
やっぱりアルバムを申し込んでいてよかった
と思いました。
何度も保健室に娘の給食を運んでくれた子の顔。
→自分の給食を食べる時間が短くなるのに、毎日毎日運んでくれてありがとう。
別室登校を始めたころ仲良くなった子の顔。
→あなたのおかげで娘は継続して登校できるようになったよ。ありがとう。
何度もわが家に足を運んでくださった保健室の先生の顔。
→親の私よりも繊細な娘の気持ちを理解してくださって、何度も娘が救われました。ありがとうございました。
辛かったことよりも、感謝の気持ちのほうが沸き上がります。
そっと閉じたアルバムを、わざと娘の目につくようにリビングのテーブルの上に置いておきました。
高校から帰宅した娘は何も言わずパラパラとアルバムをめくり、何もなかったかのようにテーブルの上に戻していました。
娘の本心はわかりませんが、嫌だったらアルバムを手に取ることもしなかったでしょう。
今は、娘の部屋のクローゼットの中にしまい込んでありますが、きっといつか懐かしい気持ちでアルバムを開く日が来ると信じています。
あとで欲しくなっても手に入らない卒業アルバム。
子供がいらないと言っても購入することをお勧めします!