今だから言いたい‼ 不登校のこと

小4から中3までの5年にわたる娘の不登校。不安、悲しみ、怒り・・・そして感謝。

我が子に ぞわっ

  我が子に抱きつかれたり、手を握られたりしたときに

 

ぞわっ

 

とすることはありませんか?

 

そして、親なのにそんな反応をしてしまう自分に対しての

 

嫌悪感

 

や、子供に対しての

 

罪悪感

 

を感じてしまうことはありませんか?

 

もしそう感じているのであれば、それはその子のことを想っている証拠なのです。

 

想っていなかったら、ぞわっとしてしまうこと自体をなんとも思わない(感じない)からです。

 

いつしかそんな反応も和らいだり、なくなったりします。

 

 

私の場合は、 娘が小学4年生になり不登校が始まってしばらくしてから、

 

ぞわっ

 

としている自分に気づきました。

 

娘が小学校低学年まではそんなことなかったような気がします。

 

これって親として失格?

 

と、それを認めることが怖く、誰にも言えずにいました。

 

娘から抱きつかれたときに素直に抱きしめてあげることができず、なんとか気づかれないように抱きしめる

 

『ふり』

 

をしていました。

 

でも、敏感な娘はそれに気づいていたのかもしれません。

 

その申し訳ない

 

『拒否反応』

 

はずっと続きました。

 

娘は中学生になっても

 

「たすけてー」

 

などと言いながら抱きついてきました。

 

もしかしたら

 

『本気で』

 

抱きしめてほしくて何度もトライしていたのかもしれません。

 

そして

 

「今回もだめだった」

 

と心を痛めていたのかもしれません。

 

そんな娘も中学3年生になったくらいから、抱きついてこなくなりました。

 

そんなころ、不登校の小学生の娘さんを持っている方とお話をする機会がありました。

 

その方が

 

「私、娘に抱きつかれるとゾッとするんですよねぇ。」

 

と平然と言われたのです。

 

そのとき、

 

「私だけじゃなかったんだ!」

 

とホッとしたのを覚えています。

 

その方は、下に男の子がいて、その子から抱きつかれてもゾッとしないと言われていました。

 

私にはもう一人、上に娘がいますが、その子から抱きつかれた記憶はありません。

 

だから、上の子に抱きつかれても同じようにぞわっとしたのかどうかはわかりません。

 

でも、子供が二人以上いる場合、相性の合う度合いが違うのは仕方のないことだと思います。

 

なぜなら、子供達にもそれぞれ個性があり、そして親にももちろん個性があるからです。

 

でも、それが愛情の多い少ないとは直結しないと思っています。

 

 

 

娘が高校生になってすぐのころ、すごく嫌なことがありワーワー泣いているときがありました。

 

「大丈夫、大丈夫。」

 

と娘の頭をなでながら抱きしめたとき、

 

「ぞわっ」

 

とはしませんでした。

 

たまたまこのときがしなかっただけで、その感覚が全くなくなったわけではないかもしれません。

 

でもこの行動が自然ととれたのは、私の中で何かが変わったからに違いありません。

 

でも、思うのです。

 

こんな年齢になった私でも、

 

頑張ったね

 

おつかれさま

 

と頭をなでられたら、すごく嬉しいと思うのです。

 

だから、できるうちに娘にそういうこともしてあげるといいかもしれないなと。

 

こうして毎日一緒に過ごせるのも、もしかしたら高校卒業までかもしれません。

 

すごくすごく辛かった時期は先を見てばかりで、とてつもなく長く暗いトンネルだと思っていましたが、それでも何もしなくても時は過ぎていて、同じ場所にとどまっているいるわけではないのです。

 

 今日一日も前に進んでいることを信じて、大切に過ごそうと思います。