「神様からの宿題は提出したほうがいいんです。そうすれば、あとから必ずご褒美がもらえるから。
もし、提出せずに逃げれば、まだ同じような 宿題が出されるんですよ。」
これは、私が尊敬してやまない方の言葉です。
あと2年ほどで60歳になるその方は、語学を教える仕事をされています。
まる一日お休みの日なんてほとんどないくらい忙しくされているのに、いつも笑顔でスタイルもよく、同じ女性として憧れの存在です。
そして、自分のことよりも、出会った生徒さんや保護者の方など、他人のことを一番に考えて行動できる方。
体調が悪い人には手作りのドリンクを届けたり、自己肯定が低い人には前向きになれそうな本を届けたり、小さいノートにたくさんメッセージを書いて渡してくださったり。
(私たち母娘もたくさんの本やメッセージをいただきました)
語学以上に、
人としてどうあるべきか、
人生を楽しむためにどのように生きたほうがよりよいか、
を教えてくださる方です。
『神様からの宿題』
とは、自分にやってくる困難のこと。
弱い私はついつい逃げたり、人のせいにしたりしてきました。
娘に出された宿題も、私がかわりにやってあげようとしたり、しなくていいよと言ってしまったりしていました。
娘が高校生になり、本当に色んなことがあります。
特に友人関係です。
こないだまで仲が良かった子と、なんだか急にうまくいかなくなったり、SNSで文句を言われたり。
そんなとき、
「明日から学校行きたくない」
とか
「もう学校辞めたい」
とか言います。
そして、しばらく落ち込んだり、私に八つ当たりしたりします。
でも、そのあとで、メールで自分の気持ちを伝えたり、自分が悪いなと思ったところは謝ったり、と頑張ります。
もちろん、相手にうまく伝わらなかったり、結局離れてしまったりすることもあります。
(その方が多いかもしれません。)
そんな娘を見ながら、この子は必死に神様からの宿題をやってるんだなぁと思います。
「こんなのできない!」と投げ出すのは簡単ですが、なんとか提出しようと頑張る。
娘には、
「命より大事なものはないから、精神的に無理という状態になるくらいなら辞めていいよ。」
と伝えてあります。
でも、困難は成長できるチャンス。
こんなに沢山の困難があるけど、それを娘なりにひとつずつ乗り越えてほしい。
そうすればきっと、将来同じような宿題が出されても、今よりも上手に、簡単にこなすことができるでしょう。
そして何より、そのような様々な経験をしていれば、それだけ色んな人の気持ちがわかってあげられる人になれるはずです。
娘から、どうしたら良いと思う?と助けを求められたら、一緒に考えます。
答えはすぐには出ないことも多く、間違うこともあるかもしれません。
それでも、
『神様からの宿題』
は提出できるように、まずは取り組んでみる。
どうしてもできない宿題は仕方ないです。
もう少し成長してからまたチャレンジすればいいのです。
そういう捉え方もまた大切ですね!