入浴拒否
不登校になるとお風呂に入ったり、歯を磨いたり、という基本的な生活習慣がなかなかできなくなることがあります。
親としては、特に入浴は不衛生が気になり、子供にしつこく入るように言ってしまいます。
ですが
たとえ1〜2週間(いいえ3週間でも!)お風呂に入らなくても、歯を磨かなくても死ぬことはありません!
そんな時は無理強いせずに、その気力が回復するまで待ってあげたほうがいいです。
娘が小学6年生くらいまでは、夜に歯を磨かないでいると、主人が後ろから抱え込んで洗面所まで連れて行ったりしていました。
もちろん、怒った顔はしません。
笑いながら、抱えて連れて行くのです。
娘も、「やめてよー」と笑いながら応戦します。
でも2人の本心はどうだったのてしょうか?
きっと主人は
「仕事で疲れているのに、いいかげん歯磨きくらい言わなくてもしてよ。」
と思う時もあったでしょう。
一方で娘は
「もうほんとにきついんだから、歯磨きくらいいいじゃん。やめてよ。」
と思う時もあったでしょう。
少し前に、娘に聞いたことがあります。
「中学の時さ、なかなかお風呂に入らなかったよね?どうして?」
「お風呂は鏡があるから。あれで自分の姿を見るのが嫌だった。それに、お風呂で一人きりになると学校のことをつい考えてしまうから、あれも嫌だった。」
と言っていました。
鏡で自分の姿を見るのが嫌だったそうです。
歯を磨かなかったのも、洗面所の鏡が嫌だったのでしょう。
入浴や歯磨きのほか、美容室に髪を切りに行くことも嫌がっていました。
美容室に行って人と会うのが嫌なのと、これもまた大きな鏡で自分を見ることになるのが嫌だったのでしょう。
女子は結べばいいので、まだいいのですが、男子は大変ですね。
でも、たとえお風呂に入らなくても、歯を磨かなくても、髪を切らなくても大丈夫!
その子の気力が回復し、外に向かえるようになれば、清潔にしたいと自然に思うようになるので、言わなくてもするようになります。
高校生になった娘は、お風呂に入ったらあと、歯を磨きながら出てきます。
朝の登校前は、鏡の前できちんと身支度してから出かけます。