小学校の卒業式
小学校の卒業式は、本来の卒業式のあと、娘一人、校長室で行っていただきました。
担任の先生からは、ギリギリまでみんなと一緒に卒業式に参加してほしいと言われましたが、娘は絶対に無理、できれば校長室も行きたくないと拒み続けました。
学校に来なければ校長先生が自宅まで卒業証書を渡しに来られると言われたため、しぶしぶ行くことにしたのです。
校長室にいたのは、校長先生、学年主任、担任の先生、私、そして娘の5人だけだったと思います。
最初は教頭先生(「ボロ布でもかけときますね」)も参加される予定でしたが、娘がなるべく少ない人数がいいと言ったため、遠慮されたようでした。
校長先生は、植木鉢に植えられた、また小さいリンゴの木を準備されており、それを前に話をされました。
このリンゴの木は、水や肥料をもらったりして成長しています。あなたも自分一人の力ではなく、周りの人たちのおかげてここまで成長できた。だから感謝の気持ちを忘れないように。
というような内容だったと思います。
私は涙が止まりませんでした。
校長先生の話に感動したから ではありません。
これまでの色んな事が思い出されて、
くやしくてくやしくて涙がとまらなかったのです。
この校長先生に、うちの子の何がわかるのだろうか?
不登校の子の対応を何か考えてこられたのだろうか?
校長先生は、赴任されて一年目でした。
その前の校長先生は、不登校の子供のこともすごく気にかけてくださっていて、私にも何度も校長室に来て話をしませんかと、声をかけてくださっていました。
一度だけでしたが、お話をさせていただいたときも、不登校から再登校した子供さんの色んな実例をあげて、気長に待ちましょう!と励ましてくださいました。
朝の登校時間には、学校近くの横断歩道に立ち、子供たちに声をかけられていました。
ですが、この校長先生は何か不登校の子供に対して動かれたことが、これまであったのでしょうか?
6年のときの担任の先生は、一度もうちを訪ねてきてくださったことはなかったです。
(うちの子が来てほしくないと言っていたのもあるとは思います)
卒業を目前にしたころ、この先生からお話がありました。
中学校で特別支援学級に入ることもできると思いますが、その際は診断書が必要になるので、一度診察を受けられてはどうでしょうか、と。
以前、検査をしたことがあり、特に問題はなかったという話もしたことがありました。しかし、娘の言動行動をみて何かおかしいと思われていたのでしょうか。
もちろん、結構ですと断りました。
もし、娘が何か障害があるのなら、先にこちらから相談してますよ。
特別支援学級に入れくださいと。
卒業生一人きりの『卒業式』が終わり帰宅するとき、
もう二度とこの学校の校門はくぐりたくない
そう思いました。