今だから言いたい‼ 不登校のこと

小4から中3までの5年にわたる娘の不登校。不安、悲しみ、怒り・・・そして感謝。

「私は私のままで生きることにした」

先日、韓国のイラストレーター・エッセイストであるキム・スヒョンさんの

 

「私は私のままで生きることにした」

 

という本を読みました。

 

昨年、韓国で60万部以上、日本でも30万部を超え年間ベストセラーになった本です。

 

娘が韓国好きなこともあり読みたいと言ったので、私も興味がわき古本屋で購入しました。

 

学歴社会で人の価値を数字で評価する傾向にある韓国で、自分を責めたり、みじめに思ってる人たちへ

 

「あなたはなにも間違ってないから、自分らしく生きていけばいい」

 

というメッセージを込めた内容です。

 

この本を読んで

今の私に必要な事、そして変わりたいと思ったこと

が二つあります。

 

 

ひとつは

 

『自尊心を高める(娘と私の)』

 

もうひとつは

 

『自分で選択すること』

 

 

ひとつめの

 

『自尊心を高める』

 

ということについて。

 

私自身、いつも自尊心の低さを悩んでいて、だから娘も低いのではないかと思っていました。

 

この本の中で、以前、韓国のドキュメンタリー番組で親の態度が子供の自尊心にどのような影響を与えるか実験をしたことについて書かれています。

 

 子供達にパズルのピースを渡し、パズルを完成させるのが難しいとわかったときの親の行動が

 

自尊心の低い子供の親は自分が代わりにパズルを解こうとし、自尊心の高い子供の親は子供が自分で完成させるまでじっと待っていた

 

というのです。

 

(なぜそうなるのかは、ぜひこの本を読んでみてください)

 

この部分を読んだとき、私はドキッとしました。

 

そう、私はまさしくこの

 

自分が代わりにパズルを解こうとする親

 

だったのです。

 

今でも、「じっと待つ」ことが苦手でついつい高校生の娘に勝手に手を貸してしまいます。

 

 自尊心は、自分自身で問題を解決したり、目標を達成することで得られる自分への信頼や尊重によって育つ。

 

結局は自分自身やってみることが大切なんですね。

 

不登校の娘をかわいそうに思うあまりに、その子の目の前に立ちはだかった壁を崩し、邪魔を取り払い、子供が進みやすいようにとあれこれ手を出すことでは、その子の自尊心は育たないのですね。

 

 

ふたつめの

 

『自分で選択すること』

 

 について

 

 

これまでの私の人生で何万回何十万回と様々な選択をする必要がありましたが、重要な選択をする場面で、自分自身ではなく他人の意思を尊重することが多かったような気がします。

 

例えば

 

高校卒業後の進路決定

 

育休明けの復職を辞めるとき

 

取りたい資格をあきらめたとき

 

自分がこうしたいなと思っていても親や主人の考えが違っていたときに、話し合いをしたり自分の考えを相手に伝えたりすることを避け、「まぁいいか」と相手の考えに沿った選択をすることが多々ありました。

 

「あのときこっちを選択していたら」

 

と、過去のことを悔やんでも仕方ないし、それがよかったのかどうかなんて誰にもわからないことです。

 

でも、これからは

 

自分で

 

選択していこうと思います。

 

だから、納得いくまで相手と話をすることを避けないように心掛けています。

 

このまま話をしていたら相手が気分を悪くするかもな、と思ったらそこで話をするのをやめていましたが、今はそれでも話を続けます。

 

私はこういう理由でこう考えている、ということを伝える。

 

そして相手はどういう考えなのかを理解できるまで聞いてみる。

 

そして娘たちにも

 

自分で選択

 

してほしい。

 

だから、

 

「必要以上に手だし口出しをしないようにする」

 

と決めました。

 

結局

 

『自分で選択すること』

 

 

『自尊心を高める』

 

ことにつながるのでしょう。