今だから言いたい‼ 不登校のこと

小4から中3までの5年にわたる娘の不登校。不安、悲しみ、怒り・・・そして感謝。

ママのせい‼︎

「私がこんなふうになったのは

 

『ママのせい』

 

なんだよ‼︎」

 

先日、娘に言われた言葉。

 

 

私が、リビングに置いてある自分の荷物をかたづけなさいと娘に注意したときのこと。

 

今からドラマ観るから、といったんは反抗した娘でした。

 

それに苛立ちを感じた私は、キッチンで料理を始めました。

 

するとしばらくして、ドラマを観ていた娘が私のところにきて

 

「今日のご飯何?」

 

と聞いてきました。

 

「まだ決まってないよ。」

 

私の顔色をうかがいに話しかけてきた娘に対して、私の気持ちがまだおさまっておらず、冷たい対応をしてしまいました。

 

すると、ドラマがまだ途中にも関わらず、さっき注意した荷物の片付けを始めたのです。

 

はっとして娘のところに行き、

 

「なんで片付けしてんの?今はしないって言ってたでしょ?」

 

というと

 

「だってママが怒ってるから。」

 

と私に背を向けたまま言いました。

 

「今はドラマ観てたんでしょ。終わってからでいいよ。

たしかにママは怒ってたけど、そんなの親子なんだからケンカするのが普通でしょ。気にしなくていいんだよ。」

 

そういうと、

 

「普通って何?

普通にできないからこんなに苦しんでんでしょ!」

 

その瞬間、背中越しに娘の涙がこぼれ落ちるのが見えました。

 

そして、2階の自室へと上がっていったのです。

 

少しして娘の部屋に行くと、ベットの中で泣いていました。

 

横に座ると、しばらくして吐き出してくれました。

 

「私がこんなふうになったのはママのせいなんだよ‼︎」

 

娘には3つ上のお姉ちゃんがいます。

 

娘にとっては

 

憧れの、すごい人

 

です。

 

普通に学校に行って、勉強もして、大学も行って。

 

私は、無意識のうちに二人に対する態度が違っていたようで、それに娘は苦しんでいたのです。

 

頭が痛いと訴えた時に、お姉ちゃんのときは心配するのに、私のときは心配してくれなくて

 

「またか」

 

という顔をする、と。

 

だから、何度も何度も試したけど

 

いつもそうだった

 

と。

 

前にもそれを言われたことがあります。

 

だから気をつけているつもりでしたが、まだまだ無意識にそうしていることがあるのかもしれません。

 

「まだそうしてるかな?」

 

「ママがそうじゃないと思うんだったら、そうじゃないんじゃない?。」

 

 

今は、長女は県外で一人暮らしをしているので、そのような場面は少ないのですが、その分、帰省しているときは私が色々気を遣っているのかもしれません。

それを横目に、娘は心を痛めていたのかもしれません。

 

「私のことも心配してよ!」

 

と心の中で訴えながら、私の冷たい態度に打ちのめされていたのかと思うと、申し訳なくて申し訳なくて心が痛み、親として未熟な自分が情けなくなります。

 

子供達に同じように接しているつもりでも、子供達からすると態度が違うというのはよく聞きますが、それが子供にとってとても大きな心の傷となることがあるのです。

 

そして、その傷はなかなか癒えずに娘のように苦しむことになるのです。

 

それは自己肯定感を低くし、周りに一生懸命気を遣うことでなんとか自分の存在価値を見出そうとするのです。

 

学校では

 

「私が我慢すればこの場が収まる。」

 

家庭では、家族の誰かが不機嫌になったりすると

 

「私が気持ちを抑えて笑顔を作れば、この険悪なムードがどうにかなる。」

 

そうやって、外でも内でも気を遣い、心が疲れてしまったのです。

 

 

今は、主人や長女が別に暮らしているので、気を遣う頻度は減っているとは思います。

 

でも、どんな状況でも

 

「私は私ののままで大丈夫。価値のある人間なんだ。」

 

そう思ってもらえるように

 

「あなたはあなたのままで大丈夫。そのままで大切な存在なんだよ。」

 

と伝え続けること。

 

まだまだ時間はかかりそうですが、あきらめず伝え続けます。