小学4年生の途中から、朝になると腹痛や頭痛をうったえる日がでてきました。
それでも、なんとか登校させていたのですが、3学期になると回数が増え、学校を休みがちになりました。
まずは腹痛の原因を調べるために小児科に行き、便の検査をしていただきましたが、異常なしの判定。
そこで私がとった行動は、娘を
【頭痛外来】
へ連れて行くことだったのです。
何か脳に異常(脳腫瘍など)があるのではないか、と思ったのです。
ここで、本当なら
「いきしぶり」
を疑い、何かストレスがあるのでは
「不登校」
の前ぶれなのでは・・・と考えるべきところでした。
が、当時の私にはその考えが全くなかったのです。
自分の娘と不登校が全く結びつかず、その腹痛や頭痛をただの身体的原因だとしか考えなかったのです。
現在、日本人の4人に1人が頭痛で悩んでいると言われています。
そのときの診ていただいた頭痛専門の病院も、ものすごく混んでいて、たしか1時間ほど待ったと思います。
やっと名前を呼ばれて診察室に入り、特に朝になると頭痛がひどくなり登校できない日もあるということをお話しし、簡単な問診をされました。
私はMRIでも撮るのではと思っていましたが、先生の口から出たのは私が予想しない言葉でした。
「お母さんは、脳の病気でもあるのではと心配されていると思いますが検査するまでもなく、症状を聞く限りではその心配はいりません。
これはメンタル的な問題だと思いますよ。
心療内科にいけば、この頭痛をやわらげる薬は出していただけると思いますが、痛みをやわらげることが目的ではないと思います。
それでもとおっしゃるのであれば、心療内科をご紹介します。」
メンタル的な問題⁈
心療内科⁈
そうですよね。
頭のどこか遠くにその言葉はありました。でも、あえて気づかないようにしていた自分がいました
帰りの車の中で、この二つの言葉が頭の中をグルグルめぐり、娘に対する申し訳なさと、
さぁ、これからどうしよう・・・
という焦りで、頭がいっぱいになりました。
これからやっと、
『不登校の娘』
と向き合うこととなるのです。
あとから知り合った人が、
「うちの娘も急に学校に行けなくなったときがあってね、すぐに娘に理由を聞いて、心療内科を受診して、心の問題解決をしてもらったらそんなに時間かからずに学校に行けるようになったよ。」
と言われました。
その娘さんは、部活の男性顧問から強い口調で注意されたのが怖くなり、それが原因で登校できなくなったそうです。
ご主人が一度も娘さんを叱ったことがなくとても優しいので、大人の男性が本気で怒るような口調が初めてでトラウマのような症状になってしまっていたと言うのです。
これを聞いて思いました。
私が
初動を誤まらずに、この方のようにすぐに行動していれば
うちの娘もこんなに長く不登校の苦しみを味わうこともなかったのではないか、と。
もし、今まさに
『いきしぶり』
が始まったな、と感じているお母さん、お父さんがいたら、とにかく
親が行動してあげてください!!!
と言いたいです。
子供自身ではどうすることもできないです。
親自身が自分の行動を見直すこと
専門家の方に相談すること、
経験者の方の話を聞くこと
など色々あると思います。
専門家の方と話をすることは、親も子供も自分の気持ちを整理するのにはとてもいいです。
が、相性があります。
とくに不登校になってしまったばかりの子は気持ちが不安定で、知らない人に会うのを極端に嫌がったり、受け入れることができなかったりします。
ですが、相性のよい方と巡り合うまで、あきらめずに探してください。
小児科、心療内科、カウンセラーについては、また別に綴らせてていただきます。